患者のための最新医学 腎臓病 改訂版
- 価格
-
1320円(税込)
- 著者名
- 中尾俊之(監修)
- ページ数
- 192
- 判型
- A5
- ISBN
- 978-4-471-40830-5
患者さん、そのご家族が本当に知りたい腎臓病の最新知識!
現在、国内で腎臓病が疑われている人は約1350万人といわれています。これは日本人の約10人に1人が該当する数字です。腎臓病は、かなり進行するまで、自覚症状がほとんどあらわれない病気。そのため、尿検査で異常が見つかっても、放置したり再検査を先送りにしている人が少なくありません。どのような病気でも早期発見・早期治療は基本ですが、腎臓病ではことさら早期発見が大切です。
この本では、腎臓病の特徴を踏まえ、患者さんの立場に立って、できるだけやさしく、わかりやすく解説しました。今回の改訂にあたり、旧版以降の最新情報を盛り込み、巻末のQ&Aページをさらに充実させました。
腎臓のSOSを見逃さない!
腎臓病は早期発見が何よりも大切。発見のチャンスを生かせるかどうかは、異常が見つかった時は、くり返し検査が大切です。健診結果の見方、腎臓のしくみと働きを理解し、腎機能の低下による自覚症状など、自分で不調に気づけるよう説明ページを設けています。
食事療法で進行を防ぐ!
腎臓は飲食の影響を受けやすいため、食事療法がきわめて大事。基本は、塩分制限、たんぱく質摂取のコントロール、適正なエネルギー摂取。適切な食事療法は、腎臓の負担を軽減し、病気の進行を遅らせることにつながります。36ページにわたって、ていねいに紹介しています。
目次
●第2章 慢性腎臓病(CKD)が増えている!?
●第3章 慢性腎臓病の原因となる病気
●第4章 早期発見するために必要な検査
●第5章 進行を防ぐための食事療法
●第6章 腎臓を守るための薬の知識
●第7章 腎臓に負担をかけない日常生活と運動
●第8章 透析療法と腎臓値の知識
●腎臓病をさらによく知るためのQ&A
腎臓病は発見が早期であれば回復するケースもありますし、回復しないまでも進行を止めることは十分に可能になります。今回の改定では、腎臓病の最新情報のみならず、管理栄養士指導の下、食事療法に関するページを全面的に見直しています。治療の成果を上げるための一助になるものと思います。